she is everything I need she is everything I'm not. LOVE ESCALATOR(ラブ・エスカレーター) Copyright (C) 1998 Umituki Production. | |||
テキスト作成日:1998年5月5日 |
メーカー | 発売日 | 対応機種 | HDDインストール容量 |
海月製作所 | 1998年4月17日 | PC-9801/9821 | 約26Mバイト |
プロローグ | |||||
・・・正しいとか・・・間違っているとかじゃ、ない。 私は・・・○○くんを愛してる・・・。 ・・・このまま、○○くんと別れてしまったら・・・私、きっと、それをずっと後悔する。 ・・・いつまでも・・・後悔するわ。 ・・・・・・。 ・・・そんなことは、嫌なの・・・。 (文中で斜体の文章は、ゲーム中のテキストを引用しています) これは、物語のクライマックスでの河合理恵の台詞だ。 ・・・なんてせつないんだろう。 彼女は、親友を欺いたばかりか、最愛の女性である理恵をも苦しめ傷つけた、主人公のことが許せない気持ちを持ちながらも、彼のことがどうしても嫌いになれないのだ。 ・・・はっきり言って、俺は「ラブ・エス」に登場するキャラクターの中でこの主人公が一番嫌いである。 | |||||
5つのキーワード | |||||
「ラブ・エスカレーター」は海月製作所の第3作目だ。 同社の前作「Rookies」が気に入った俺は、この「ラブ・エス」も非常に心待ちにしていたが、発売日の延期を何度も重ねて随分待たされたために、幾分か興味が薄れてしまってはいた。 だが、まぁとにかく発売日に購入したのだ。 で、理恵とのエンディングを見た後の感想としては「せつない」。これに尽きる。 本当に期待以上の出来だったといっていいだろう。 ただ、残念に思うこともある。 ポップなタイトルロゴや、このゲームの一番のウリがアニメーション処理だと思われることから、プレイ前までは「愛する理恵ちゃんとのらぶらぶな毎日〜(爆)」なゲームだと思っていたのだ。 だから、ストーリー的にはまったく期待していなかった。 店頭や雑誌に付いていたデモを見た限りでは、親友が好きになった女の子と付き合うことで、後々波瀾が待っていそうだが、それもまぁ、イベントのひとつ(ハプニングか?)として処理されるのだろうと思っていた。 基本的に、理恵ちゃんのパラメータを上げて、CGとかアニメーションを見るのが目的のゲームなんだろうと。 マルチエンディングだしね。 ところが「ラブ・エス」はストーリーをとても重視した作品だったのだ。 そして、らぶらぶ〜な雰囲気はあまりなく、むしろテーマは深く重い。 だから、いわゆる「恋愛SLG」のシステムを取り入れて、中途半端に自由度を持たせた現在の形式よりも、前作のような普通のAVG形式の方が、このゲームには向いていたような気がする。 ・・・まぁ、目くじら立てて言うほどのことでもないけど・・・(^^; さて、ここからは「ラブ・エス」をプレイしていて、俺が感じたことを自分なりのキーワードに沿って述べていきたいと思う。
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ページ作成:蒼月 白羽 |