My Girl
(C) 1998 Jam / STONE HEADS
テキスト作成日:1998年9月27日(Version 0.3)
メーカー 発売日 対応機種 HDDインストール容量
Jam 1998年9月25日 Windows 95 不明です(^^;
現時点での評価
シナリオ 操作性 グラフィック サウンド 総合
いんぷれっしょん
とりあえず1回クリアした感想としては、惜しい作品である。
プレイ時間は3時間ほどだった。

さて、まず最初に言いたいのは、それほど悪い作品ではないということ。
システムは親切な方だし、シナリオもひどい出来ではない。
音楽は結構よかったと思う。
それなのに、ここに書こうと思うことがどうも否定的なことばかりになりそうな気がするのはなぜだろう?(^^;

まず、ゲーム展開がかなり単調なのだ。
半年間という設定でゲームが進んでいくのだが、平日は何もないことが多く、使いまわしの文章が流れておしまいということが多々ある。
で、普通なら途中でやめてしまいそうなところなのに、メッセージのスキップ機能があるからついつい続けてしまうのだ。
・・・これはシステムが親切なことに救われているだけで、こういう無意味で作業的な時間がプレイ時間の半数以上を占めていることって明らかに問題ではないだろうか?

次に、キャラクターもあまり立っているとはいえない。
メインヒロインの「みつき」は、素直でかわいいのだが、それだけだ。
「みつき」らしさというのが特に感じられず、まぁ、典型的なヒロインですねというしかない。
清純派アイドル、とのことだが、どうも納得いかないし・・・。
主人公も特に可もなく不可もなくといった感じで、なぜ、みつきに好かれているのか疑問だ。

また、ストーリーも薄いと言わざるを得ないだろう。
ちょっとしたネタを振ることがあっても、その後の展開がほとんど描かれず、ある日急に結論だけ述べられたり、土曜日になってちょこちょことフォローがあるのみで、ゲーム的に「平日」が存在する意味がほとんどない。
主人公とみつきが最初から恋人同士という設定なので、感情移入がしにくいということに対してのフォローもされないまま、淡々と進んでいくだけだ。
半年間という期間なら、主人公とみつきの心の結びつきを少しずつ盛り上げながら描けたと思うのだが・・・。
(というか、そのための半年間じゃないのか?)
オチの展開も悪くはないと思う。
だが、あまりにも唐突に話が進んでしまうので「そううまくいくのか?」という疑問だけが残ってしまうのだ。
いろいろな障害を乗り越えて・・・というシチュエーションがないとあのオチで盛り上がるとは思えない。

結局、このゲームはあまりストーリーに重点を置いていないということか。
そういう意味で考えれば、えっちのバリエーションとかはいろいろあるし(苦笑)、いいゲームなのかもしれない。
だが、俺の感想としてはなんだかなーといったところだ。
じっくり作り込めばおもしろくなりそうと思えた作品だけに残念ではある。

ページ作成:蒼月 白羽