セデュース 〜誘惑〜
(C)ACTRESS
テキスト作成日:1999年2月19日
メーカー 発売日 対応機種 HDDインストール容量
企画・制作:アクトレス
販売:有限会社マシス
1999年2月10日 Windows 95/98/NT 約310Mバイト
(Win98でFAT32の場合)
現時点での評価
シナリオ 操作性 グラフィック サウンド 総合
いんぷれっしょん
とりあえず、「賢一」編(このゲームでは、主人公が2人いて、「賢一」は”悪い主人公”らしい)をだいたい終えたので、感想を書いてみようと思うのだが・・・。

なんというか、まさに「18禁=エロゲー」な1本だね、このゲーム(苦笑)。

このところ「18禁」を掲げてはいるものの、物語やキャラクターの描写を重視したために「果たしてこのゲームにHシーンは必要だったのか?」と議論されたりする、いわゆる感動系シナリオのゲームが目立っている中で、「とにかくHであること」を追求した(と思われる)この「セデュース」は、俺自身が最近この手のゲームをあまりプレイしていなかったこともあって、なんだか新鮮だった。

ちなみに「seduce」とは「・・・をそそのかす、誘惑する」(「ニューアンカー英和辞典(グランド辞スパ)」調べ)という意味・・・って、そのままやん(笑)。

さて、まずはシナリオについて。

これはネットでいろいろ評されている通りで、俺があえて説明するまでもないが、とにかく全編ヤリまくり(爆)。
”悪い主人公”ということで、さぞかし鬼畜なシナリオ(一応、目的は3姉妹を陥れることらしいが)かと思えば、女の子にちょこっと声をかけると、たちまちみんな彼の虜になってしまうという、ご都合主義を極めた展開はある意味爽快で、シナリオが薄っぺらいとかいう類のつっこみを入れるのがナンセンスに感じられるほどだ。

システム面では、メッセージの早送りをウインドウ上部のメニューから簡単にON/OFFできたり、Hシーンを再生するモードがあったりと、その筋関係についてはまさに至れり尽くせり(苦笑)で、セーブ、ロードを何度か繰り返せば何の問題もなくサクサクプレイできるし、実用性(何のだ?(^^;)は非常に高いといえるだろう。

で、特にすごいな〜と思ったのがボイス関連。
予想以上のボリューム(シーン再生が合計36種類もある(^^;)のHシーンを、ひたすら喘ぎっぱなしでこなしきった声優さん・・・というか、全台詞の2/3以上がそれなんじゃないだろうか(^^;・・・には「お疲れさまでした」と声をかけたくなるなぁ(爆)。
それに量だけでなく、艶な演技も良好だし(サウンドが「8」なのは、主に声関係での評価です)。

また、シナリオも評価としては「5」を付けてるけど、これはストーリー展開がダメダメなだけで、そこに目をつむれば・・・って、それが「5」たる由縁なんだけど(笑)・・・ひとつひとつのシーンの描写とかを見ると、文章創作のスキル自体は高いライターさんだと思うんで、ちゃんとストーリーを練った作品を見てみたいところだ。

というわけで、このゲームに何を求めるかによって、すごく評価が分かれるんじゃないかな。
ストーリーの厚みや、それに付随したシナリオの巧さを求めてしまうと総合の「7」からマイナス2、あくまでも実用性を求めたなら、さらにプラス2といったところだろうか。

とはいえ、少しでもこのゲームをプレイすれば、その意図するところは簡単に見えてくるし、まぁ、結局のところ、俺としては結構いい作品なんじゃないかと思ってます(笑)。

ページ作成:蒼月 白羽